特定調停で借金整理

特定調停とは

特定調停とは、裁判所を利用することによって、債権者と交渉して新たな返済計画を立て、その計画を実行することによって借金を返済する債務整理方法です。簡単に言えば裁判所を通した任意整理のようなものです。

特定調停のポイントは、@裁判所を利用する A債権者と交渉が必要 の2点になります。ただし、Aの債権者との交渉は債務者自身がやるのではなく、専門的な知識経験を有する調停委員が行います。

債権者との交渉は通常下記のようなことが話し合われます。


@利息制限法の金利に引きなおして金利を減額するように要求する

A借金を返済する者の生活状況に応じて、返済可能額を計算し、返済計画を提示する

B場合によっては、借金自体を減額してもらう

これらは、すべてサラ金業者には不利なことばかりです。しかし、サラ金業者は自己破産で借金がチャラになってしまうことを恐れ、交渉に応じる場合があるのです。

特定調停のメリット

特定調停の最も大きなメリットは、費用が安く、法律知識など専門知識がなくても比較的簡単に利用することができます。また、自己破産などと比較して迅速(通常は1ヶ月程度)に手続きが終了します。

自己破産をして免責を得るためには、ギャンブルや浪費は免責の不許可事由になっているから、原則的に浪費やギャンブルが原因ではいけません。この点特定調停は、浪費やギャンブルが原因でも手続きを進めることはできます。

サラ金業者などの債権者との交渉は自分がやるのではなく、専門知識を有する調停委員が交渉をしてくれます。ですから、法律があまり知らなくてもご自分で手続きを進めることは可能なんです。

ここで特定調停のメリットをまとめておきます。


@費用が安く、専門知識がなくても比較的簡単に利用することができる

A自己破産などの他の手続きと比較して迅速に手続きが終了します

B借金の原因が浪費やギャンブルであっても特定調停はできます

C債権者との交渉は、自分がやるのではなく調停委員が交渉をする